国家公務員試験では1次試験の前後に官庁説明会が開催されます。
受験生にとって重要な機会ですが、何を質問したらいいか悩みますよね。
いい質問ができれば今後の官庁訪問や志望先選びを効果的に進めることが出来ますし、逆に聞いても意味がない質問をしたら損です。
この記事では、人事経験もある現役国家公務員の私が、官庁説明会で聞くべき質問をお教えします。
【最初に知ってほしい】質問は合否に関係ない
質問内容を過剰に気にする人がいますが、基本的に合否には関係ありません。
官庁説明会の目的は官庁側と受験生のミスマッチを防ぐこと。
すぐ辞められたら困るので、受験生に希望の官庁が自分にあっているか説明会で確認してほしいのです。
聞きたいことを聞いたらいいので、あまり気にしすぎないで下さい。
官庁説明会で聞くべき質問
基本的に何を聞いてもいいですが、「この職場は自分に合っているか」が分かる質問をしましょう。
採用後1~2年の具体的な業務
採用後の業務が具体的にイメージできる質問をしましょう。
質問例
・採用後は主にどのような業務をするのですか?
・新人はどういった部署に配属されることが多いですか?
・(若手職員がいたら)昨日1日の具体的な仕事内容を教えてください。
やりたい/やりたくない業務の有無
興味のある仕事や苦手な業務が無いか確認しましょう。聞きづらいかもしれませんが、採用後に後悔しないよう聞いた方がいいです。
質問例
・英語が得意なのですが、語学力を活かせる業務はありますか?
・イベント企画に興味がありますが、そのような機会はありますか?
・一人やる作業とチームでやる作業とどちらが多いですか?
結婚・出産後の働きやすさ
結婚・出産後の働きやすさは官庁によって差がありますので、具体的に確認しましょう。
質問例
・結婚や出産後も転勤は必須ですか?
・子育て中は転勤を断れるのですか?
・共働きで子育てをしている女性職員はどのくらいいますか?
聞いても意味がない質問
何を聞いてもいいですが、あまり意味がない質問もあります。
パンフレットに書いてあること
主な事業、勤務地、勤務時間、休暇制度、求める人材 など。
パンフレットに書いてる内容が返ってくるだけです。パンフレットを読んでないことがバレるので、印象が悪くなります。
政策そのものに関すること
政策に対する質問や意見を熱弁する受験生がいますが、官庁説明会は政策議論の場ではないので、困ります。
政策への興味をアピールしたいなら、「○○政策に興味があるのですが、関係部署ではどのような業務を行っているのですか」といった聞き方にしましょう。
やりがい
定番質問ですが、答える先輩職員は最大限にカッコつけて回答しますので、リアルとかけ離れていている可能性が高いです。
やりがいより、苦労した経験(新人のころ一番大変だった仕事は何ですか?)の方がリアルな話が聞けて参考になります。
質問しないのが一番ダメ!
ただし、どんな質問もしないよりはマシです。
一番印象が悪いのは何も質問しないこと。
官庁説明会で質問しなかったのに、官庁訪問で「第一希望です」と言っても信じてもらえないでしょう。
興味が無くても何か一つ質問しておくのが無難です。
面接対策は予備校を利用しよう!
官庁説明会で合否は決まりませんが、その後の官庁訪問と2次試験で合否は決まります。
官庁訪問は官庁の傾向に合わせた対策が重要です。
自分だけで対策するのは難しいので、予備校の官庁訪問、2次試験対策を利用しましょう。
予備校講師は過去に多くの受験生を見ているので、官庁の傾向や面接のコツよく知っています。
SNS等でも情報は手に入りますが、予備校を通して質の高い情報とアドバイスをもらえる受験生が断然有利です。
面接対策講座のみを単体で利用できる予備校は少ないです。大手では『アガルート』『EYE』が単体の面接講座を提供しています。
予備校①アガルート【面接対策講座】
・面接対策講座:19,800円
・講義4時間、模擬面接1回
予備校②EYE【個別授業パック】
・個別授業パック:18,333円(90分)〜
・講師と1対1で授業を受けられる
絶対買うべき面接対策本
予備校と併せてこちらの対策本をおすすめします。面接の流れ、よく聞かれる質問と回答例など詳しく説明されているので、最低限の対策として必ず読んでおきましょう。
まとめ:官庁説明会で聞くべき質問
・一番ダメなのは何も質問しないこと
・官庁訪問、2次試験対策は予備校を利用しよう
聞くべき質問
・採用後1〜2年の具体的な業務
・やりたい/やりたくない業務の有無
・結婚、出産後の働きやすさ
聞いても意味がない質問
・パンフレットに書いてあること
・政策そのものに関すること
・やりがい
官庁説明会を上手に利用して官庁訪問や志望先選びを効果的に進めましょう!



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