・全国転勤って実際どんな感じなんだろう、、、
公務員を目指す受験生の中には、こんな風に思っている人が多いのではないでしょうか。
転勤はネガティブなイメージばかり先行しがちですが、実際どうなのか気になりますよね。
この記事では、12年間で北海道から四国まで5回転勤した現役国家公務員の私が、全国転勤のリアルな実態とメリットご紹介します。
私も最初は転勤が不安でしたが、今は全国転勤も悪くないと思っています。
転勤を敬遠する受験生が多い中、転勤に抵抗がない人は試験に圧倒的に有利です。
この記事を読めば、転勤って意外と良いかも!と思えますよ。
国家一般 全国転勤のリアルな実態
数年ごとに転勤する訳ではない
公務員は2〜3年ごと異動がありますが、毎回引っ越すのではありません。
同じ庁舎内の部署異動であれば転居は不要です。
部署が多い勤務地なら、上手に異動すれば10年くらい転勤せず働くこともできます。
転勤を知らされるのは2ヶ月前
転勤の辞令は約2ヶ月前に本人に知らされます。
そこから仕事の引き継ぎや引っ越しの手配をしますが、2か月あれば十分準備できます。
最初は戸惑いますが、慣れればなんてことないですよ。
安い公務員宿舎に住める
転勤先では公務員宿舎に住む人が多いです。
民間のマンションより格段に安く、東京23区のワンルームが2万円程の場所もあり、家賃を節約できます。
給料は安いですが家賃が浮くので貯金しやすいですよ。
引越し代は全額もらえる
引越し業者は自分で手配が必要ですが、費用は後で全額実費で精算されます。
昔は一定額しか支給されず赤字になる人もいましたが、今はそんなこともありません。
ただし、後日精算のため一時的にまとまったお金は必要です。
男性は単身赴任、女性は転勤を断る人が多い
既婚男性は配偶者が専業主婦の場合が多く、ほとんど単身赴任しています。
子供が小さいうちは家族と一緒に転勤し、小学生以上になると単身赴任を選ぶ方が多いです。
既婚女性は共働きのケースが多く、転勤を断っています。単身赴任する方はほぼいません。
ただし、最近は男女とも共働き家庭が増えているので、男性でも子供が小さいうちは転勤を断る人が多くなっています。
転勤は断れる
子育てや介護、病気などの事情があれば転勤は拒否できます。
転勤しないと昇進が遅れますが、最近はこだわらない人が多いです。
ただし、特段の事情がない若手や独身者は転勤を断りにくい雰囲気があります。
転勤が嫌で辞める人は少ない
毎年一定数の退職者はいますが、転勤を理由に辞める人は少ないです。
そもそも転勤が嫌な人は採用されないので当然かもしれませんが、、、
全国転勤のメリット
採用されやすい
全国転勤有りの官庁は不人気なので、圧倒的に採用されやすいです。
しっかり面接対策をして、官庁訪問で「全国転勤OKです!」と言えば99%受かるでしょう。
最大の受験対策は全国転勤を受け入れることですよ。
人間関係がラク
転勤が多いと同じ人と一緒に働く期間が短くなるので、派閥や変な仲間意識がありません。
全体的にいい意味で人間関係がドライです。
嫌いな上司や苦手な同僚がいても数年でいなくなるので、人付き合いが苦手な人には働きやすい環境と言えます。
視野が広がる
全国転勤すると色んな場所に住んで色んな人に会えるので、視野が広がります。
私は田舎育ちで昔は都会が怖かったですが、東京に転勤で来て、都会の便利さと人間関係の希薄さが自分に合っていることに気づきました。地元の市役所で働いてたら一生経験できなかったことです。
詳しくはこちらの記事へ⏩ 内向型は都会が住みやすい理由
国のお金で全国旅行できると考えると、超ラッキーな経験かもしれませんよ。
【私の予想】全国転勤はこれから減る
全国転勤は確実に減っていくと考えています。
・公務員削減により地方の出先機関が廃止され、勤務地が大都市に集中している
・テレワークの普及により単身赴しなくても業務できる環境が整ってきている
私の職場では、転勤しなくても昇進できる仕組みや、転居を伴わない近隣官署内のみでの異動を認める制度も検討され始めています。
これからは、全国転勤有りの官庁でも実際に転勤するのはわずか数回になるかもしれません。
まとめ:全国転勤も意外と悪くない
全国転勤のリアルな実態とメリットをご紹介しました。
今まで転勤は嫌だった人も、意外と悪くないなと思えたのではないでしょうか?
詳しい事情は官庁によって違いますので、官庁説明会などの機会に積極的に質問してみて下さい。
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