1年目の新人公務員さんの中には、仕事がつらい、辞めたいと思っている人もいるかもしれません。
つらいと思っている人は、少し真面目に考えすぎです。

1年目はもっと気楽でいいんです!
私は上司の立場で新人公務員さんと何度も仕事をしてきましたが、1年目の新人に職場が求めることは、皆さんが思うよりずっと簡単なことです。
この記事では、現役国家公務員の私が、上司の立場から新人公務員さんに伝えたい、1年目の心構えをご紹介します。
目次
新人公務員に伝えたい、1年目の心構え
辞めずに出勤するだけで十分
1年目の公務員に望むのは、辞めずに出勤すること、それだけです。
新人の採用には膨大な時間と労力を使います。志望者が年々減少し、内定を出しても断る受験生がたくさんいる中、やっと採用できた新人には絶対辞めてほしくないんです。
仕事ができなくても、毎日ミスしても、そんなのどうでもよくて、「とにかく辞めずに出勤してくれ!!」っていうのが新人に対するリアルなホンネ。
1年目がつらいのは公務員に限らず全ての社会人に言えること。2年目からだんだん楽しくなってくるので、1年目は辞めずに出勤さえすればいい!と思って気楽にいきましょう。
ミスは100%上司の責任
仕事でミスもすると思いますが、新人のミスは100%上司の責任です。
上司は新人がミスすることを想定して仕事を進めているし、新人のミスなんて仕事全体にほとんど影響ないです。
ミスを報告をしなかったり、仕事を溜めこんでしまう方が困ります。
悪意が無い限り新人に責任はありません。ミスして当然と思って淡々と仕事をやっていきましょう。
同期と比べない
仕事ができる同期と比べて落ち込むこともあるかもしれませんが、毎年たくさんの新人を見ている職場からすると、1年目の新人に優劣なんかありません。
余程飛びぬけた才能でもない限り、はっきり言ってみんな同じです。
むしろ、優秀すぎるとそのうち辞めてしまうのでは?と不安になります。
毎日出勤するだけで十分です。同期と比べて無駄に落ち込むのはやめましょう。
1年目に最低限覚えてほしいこと
1年目の新人に最低限覚えてほしいことをお伝えします。
すぐに情報共有
ミスした、締め切りに間に合わない、何をしたらいいか分からない等、不安に思うことはその都度上司に伝えてください。
上司としては、自分の仕事もある中、新人の状況を逐一確認するのは結構大変なので、新人から自主的に状況を伝えてくれるととても助かります。
「こんなこと言ったら迷惑かな、、」と思う必要はありません。ミスを恐れて報告をしなかったり、仕事を溜めこんでしまう方が上司としては困ります。
とにかく情報共有するのが1年目の仕事と思ってください。
残業しない
1年目から残業するクセが付くと、2年目以降もダラダラ仕事をするようになってしまいます。
新人が毎日残業しているのは職場として好ましくないです。
周りが残業していても、その日にやるべきことをやったらすぐ帰りましょう。その日にやるべきか分からなかったら上司に聞いてください。
休むことに罪悪感を持たない
1年目のうちに罪悪感なく休むことを覚えて下さい。
毎日働いていると体力的・精神的にしんどい日が必ず出てきます。
疲れたら休むのは当たり前ですが、これができずにメンタル疾患になる人がたくさんいます(私もそうでした)。
つらい時は仕事のことなんか忘れて休みましょう。
病気休職した私が思う、長く健康に働くため大事なこと
私は過去に適応障害で半年休職したことがあります。
それまでは(自分で言うのも何ですが)、割と順調に出世し、周りから期待もされていましたが、無理が重なって病気になってしまったのです。
休職経験のある私が新人公務員の皆さんに伝えたいことは、優等生には絶対になるな! ということです。
・長時間残業も平気な人
・キツイ仕事も文句を言わずやる人
若いうちから無理して残業して、キツイ仕事も我慢してやっていると、勝手に「優等生」のレッテルを貼られ、「◯◯さんは優秀だね」と持ち上げられ、激務部署に回され、ずっとツライ思いをすることになります。
自分がやりたい仕事は積極的にやったらいいですが、できないことを無理するのはダメです。
長く健康に働くために、何でも言うことを聞く優等生ではなく、出来ないことは無理!と言える職員になりましょう。
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