安定を求めて公務員を目指す人が多いですが、公務員として生きることにはリスクもあります。
苦労して合格したのに、数年後に「公務員なんてならなきゃよかった、、」なんて思いたくないですよね。
そんな人もこの記事を読めば、将来後悔せずにすみます。
今回は、公務員になる6つのリスクと上手なリスク回避策をご紹介します。
公務員生活10年超、全国転勤や本省勤務、適応障害による休職も経験しました。
受験前にもっと考えておけばよかった、20代のうちにやっておけばよかった、と後悔することも多々あり、この記事で皆さんにお伝えしたいと思います。
公務員になる6つのリスク
一言で言うと「一度公務員になったら公務員以外の人生をやり直しにくい」ことです。
合格までに時間とお金がかかる
公務員は合格するのに時間とお金がかかります。試験に受かっても第一志望の官庁や自治体に入れるとは限りません。
最終的に受かればいいですが落ちれば時間とお金が無駄になります。
20代の貴重な時間とお金を費やした割に希望通りの仕事に就けるか分からない、リスクの高い選択です。
優秀な人ほど損をする
公務員は優秀な人ほど激務部署に配置されます。
能力が低くてもクビにならないので、優秀な人が無能な人をカバーして仕事が成り立つ仕組みです。
仕事ができても給料はほとんど増えません。
20代後半〜30代になるとこの構造に嫌気がさし、モチベーションが保ちにくくなります。
専門的なスキルが身につかない
公務員は2−3年で異動するため、一つの業務を極めることが難しいです。
長く勤めても専門的な知識やスキルが身につきません。
公務員以外の仕事ができないので、転職には不利です。
副業できない
公務員の副業は法律で禁止されています。
副業が当たり前になりつつある中、本業以外で稼ぐ手段が無い公務員はリスクが高いです。
辛くても辞められない
一度公務員になると辞める心理的ハードルが高くなります。
苦労して合格したから辞めるのはもったいない、他にスキルがないから転職もできない、家族に反対されるなど、様々な理由から辞める決心がつかず、辛いまま働き続ける人が多いです。
メンタル疾患のリスクが高まる
うつ病などのメンタル疾患で休職する公務員は多いです。
2017年の調査では全体の1.4%、民間の3倍以上の休職者がいると言われます。
上に書いたように、辞めたくても辞める決心がつかず精神疾患になる人も少なくありません。
公務員リスクの回避策
公務員リスクは正しい対策を取れば回避できます。
受験は2年までとする
何年も公務員浪人を続けるのはおすすめしません。
時間とお金がかかるし、苦労してなった分辞めたくても辞められない心理的ハードルが上がります。
受験は2回までとし、2年目に落ちたら公務員は向いてないと割り切ることも必要です。
本気でやるなら公務員予備校に通ってしっかり対策し、1発合格を目指しましょう。
転職に有利な部署を選ぶ
転職に有利なスキルと実務経験を身につけることができる部署もあります。
すぐ転職を考えてなくても、20代のうちに経験しておくのをおすすめします。
転職に有利な経験ができる部署:
②管財(宅建)
③給与計算、労務管理(社労士)
④人事(キャリアコンサルタント)
⑤国際関係(英検、TOEIC)
⑥情報管理(情報セキュリティマネジメント)
※( )の資格を取った上で実務経験を積むとさらに有利です。
本業以外のスキルを磨く
転職や副業解禁に備え、本業以外のスキルを持っておきましょう。趣味として勉強するのがいいです。
おすすめスキル:
②英語、TOEIC
③プログラミング
④簿記
仕事以外の趣味を見つける
公務員リスク最大の回避策は、「公務員として定年まで気楽に働くこと」。
仕事以外の生きがいやストレスを上手に発散できる趣味を見つけましょう。
仕事に執着せず、組織に逆らわず、いい意味で何も考えず30年のらりくらりと働けたら一番幸せです(これが一番難しいんですけどね)。
まとめ:公務員になる6つのリスクと回避策
公務員になる6つのリスク:
①合格までに時間とお金がかかる
②優秀な人ほど損をする
③専門的なスキルが身につかない
④副業できない
⑤辛くても辞められない
⑥メンタル疾患のリスクが高まる
公務員リスクの回避策:
①受験は2年までとする
②転職に有利な部署を選ぶ
③本業以外のスキルを磨く
④仕事以外の趣味を見つける
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