- 英検3級に合格したい!
- 何から勉強していいか分からない
- 3ヶ月で英検3級に合格できる?
英検3級は英語の基礎力が問われる試験です。難しい試験ではありませんが、正しい勉強法が分からないと合格に時間がかかり、挫折の原因になってしまいます。
私は英語学習歴15年、英検1級・TOEIC905点取得している現役の英語講師ですが、英検3級は正しいやり方で集中して勉強すれば、初心者でも3ヶ月で取得可能です。私の生徒さんも3ヶ月で合格しています。
この記事では、3ヶ月で英検3級に合格する勉強法とスケジュールを解説します。
何から始めてたらいいか分からない人でも、具体的な勉強法が分かる内容になっています。最後までお読みください。
英検3級の概要
英検3級は中学卒業レベルです。
中学英語は英語学習の基礎なので、学生だけでなくやり直し英語を始める社会人にもおすすめの試験です。
- リーディング(語彙の空所補充、長文読解):30問
- リスニング(会話文、説明文):30問
- ライティング(英作文、Eメール):2問
- スピーキング(2次試験):6問
1次試験はリーディング・ライティング(65分)、リスニング(25分)、2次試験はスピーキング(5分)となります。
会場受験の他に、コンピューターで受験するS-CBT受験もあります。S-CBTはスピーキングを含め1日で受験でき、毎週土日に開催されるので忙しい方におすすめです。
セクション別英検3級対策
ここからは、各セクション(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の勉強法やおすすめの参考書について解説します。
基本的な勉強方法は以下のとおりです。
- 単語帳の暗記
- 中学レベル文法の勉強
- 過去問を解く&毎日音読
詳しく解説していきます。
リーディング
リーディング問題の内容と、各問題の対策は以下のとおりです。
大問 | 形式 | 問題数 | 問題文の種類 |
---|---|---|---|
1 | 単語の空所補充 | 15 | 短文・会話文 |
2 | 会話文の空所補充 | 5 | 会話文 |
3 | 長文読解 | 10 | 案内・Eメール・説明文 |
リーディング問題を解くには、語彙力・文法力が必須です。以下3つの対策をしましょう。
- 単語帳の暗記
- 中学レベル文法の勉強
- 過去問を繰り返し解く(+音読)
単語帳は、英検3級 でる順パス単(旺文社)がおすすめです。単語・熟語1200語が掲載されているので、全部完璧に覚えてください。
中学レベル文法の勉強は、中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(学研)がおすすめです。英検の参考書ではありませんが、中学英語の文法が網羅されていて、これ1冊を仕上げればリーディング問題は解けます。
過去問は、単語帳の暗記と文法の勉強が終わってから使います。英検3級 過去6回全問題集(旺文社)がおすすめです。
間違えた問題や意味がわかなかった長文は単語と意味を確認し、10回ずつ音読してください。
6回分を最低2周やるのが目標です。
リスニング
リーディング問題の内容は以下のとおりです。
大問 | 形式 | 問題数 | 問題文の種類 |
---|---|---|---|
1 | 会話の最後の応答を選択 (選択肢は記載されない) | 10 | 会話文 |
2 | 会話の内容に関する質問に答える | 10 | 会話文 |
3 | 短い文の内容に関する質問に答える | 10 | 説明文・物語文 |
リスニング問題の対策は、以下の2つです。
- 過去問を解く
- リスニング問題の音読
リスニング対策は単語の暗記と文法の勉強が終わってからで構いません。単語と文法知識がないままリスニング対策しても効果が低いからです。
過去問を解いたらナレーション文も必ず読み、単語と意味を確認してください。
リスニング力を上げるには音読が最も効果があります。解き終わったリスニング問題のナレーション文を毎日10分音読しましょう。
音読は超重要です!毎日やればリスニング力が上がります。
ライティング
ライティング問題の内容は以下のとおりです。
大問 | 形式 | 問題数 | 問題文の種類 |
---|---|---|---|
1 | 返信メールを書く | 1 | Eメール |
2 | 質問に対する意見と理由2つを書く(25〜35語) | 1 | 質問文 |
2024年度試験から返信メールの問題が追加されました。返信メール問題は過去問がないですが、旺文社の過去問題集(2024年度版)か旺文社のサイトに予想問題が掲載されています。
https://eiken.obunsha.co.jp/2024renewal/
ライティング問題の対策は、以下の3つです。
- 模範解答の音読
- 使えるフレーズをまとめる
- Chat GPTを使って添削
英検3級に必要なライティング力は、単語・文法の勉強と音読を毎日やっていれば自然と身につきます。
ライティングには以下のように決まった型があります(意見を書く問題の場合)。
1文目:質問文に対する意見を書く
2文目:First, から始めて理由を書く
3文目:Second, から始めて理由を書く
過去問を解いたら模範解答を確認し、型を覚えるまで音読してください。模範解答の中から自分の使いやすいフレーズをまとめておくといいです。
自分のライティング文は、Chat GPTを使って添削するのがおすすめです。
スピーキング
スピーキング問題の内容は以下のとおりです。
大問 | 形式 | 問題数 |
---|---|---|
1 | 問題カードの英文の音読 | 1 |
2 | 問題カードの英文に関する質問に答える | 1 |
3 | 問題カードのイラストに関する質問に答える | 2 |
4 | 日常生活に関する質問に答える | 2 |
スピーキング問題の対策は、以下の3つです。ライティング対策と同じです。
- 模範解答の音読
- 使えるフレーズをまとめる
- Chat GPTを使って添削
1次合格者の2次試験合格率は90%とも言われています。リーディング・リスニング・ライティング対策をしっかり行えばスピーキングに必要な力も身につくので、特別なことをしなくても大丈夫です。
スピーキングは音読が最も重要です。リスニング問題の音読を毎日10分続けていれば、スピーキングに必要なフレーズ等は自然に覚えられます。
過去問の質問に自分で答えてみて、模範解答を暗記するくらい音読しましょう。言い方が分からない表現があったら、Chat GPTで確認するのが便利です。
3ヶ月で英検3級合格するスケジュール
ここからは、3ヶ月で英検3級取得する具体的な勉強スケジュールを解説します。
(0.5〜1ヶ月目)単語帳の暗記
(1〜2ヶ月目)参考書で文法を学ぶ
(3ヶ月目)過去問を繰り返し解く&音読
最初の2ヶ月で単語と文法を勉強し、残り1ヶ月で過去問と音読を徹底的にやる流れです
それぞれの期間にやることを解説していきます。
準備する教材は3つだけでOK
まず、この3つの教材を準備してください。大きな書店には必ずあるしネットでも買えるので、すぐ用意できます
これ以外の教材は必要ありません。
初心者がよくやる失敗は、教材を買いすぎて全部中途半端になってしまうことです。最初はたくさんやる必要ないので、1冊1冊を完璧に仕上げるつもりでやりましょう。
(0.5〜1ヶ月目)単語帳の暗記
出る順パス単(以下、『パス単』)には、1200語の単語・熟語が掲載されています。これを0.5〜1ヶ月目で全て暗記してください(会話表現100はやらなくてOK)。
- 日本語訳を隠して英単語を見て、
- 発音と意味が分かるか確認(実際に発音)
- 発音と意味が分かっていたら印をいれる
- 分からなかった単語は発音・意味を確認
- ①〜④のやり方で1日150〜200語見て、7日で1周する
- 2周目は印の入っていない単語のみ見る
- すべて印が入るまで繰り返す
- 印をリセットし①〜⑦をもう一度やる
単語の確認は、『単語を見る→意味を見る→発音記号を見る→単語を見て意味を思い浮かべながら発音する』の流れでやってください。1単語5〜10秒くらいでチェックします。
単語暗記のコツは短期間で何度も見ることです。少しずつじっくりではなく、早くたくさん繰り返すことを意識してください。
3級は知っている単語も多いと思います。集中してやれば1ヶ月かかりませんので、なるべく早く終わらせましょう。
(1〜2ヶ月目)参考書で文法を学ぶ
単語を完璧にしたら文法の勉強です。文法は英語学習で最も重要なので、絶対に省略しないでください。
中学英語の参考書は、中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(以下、『わかりやすく』)を使います。
『わかりやすく』には、中学で習う文法(全部で21個)が解説されています。左ページに解説+右ページに練習問題という構成になっていて、基本的に前のページから以下のように勉強していけばOKです。
- 文法解説を読み、練習問題を解く
- 練習問題の英文を10回音読
- ①、②を最後までやる(10日で1周が目安)
- 練習問題を日本語→英語にパッと言えるまで音読
1日2〜5個の文法を確認すれば10日で1周できます。簡単な文法(be動詞、否定文・疑問文など)は時間をかけず確認し、難しい文法はしっかり確認してください。
以下の文法は忘れている人が多いので注意です。
解説を読むだけではなく、練習問題を日本語→英語にパッと言えるまで音読するしてください。音読はリーディングの長文読解やライティング、スピーキング対策にもなります。
(3ヶ月目)過去問を繰り返し解く&音読
単語、文法の勉強が終わったら英検3級の過去問(英検3級 過去6回全問題集(旺文社))を解いていきます。
過去問は以下の流れで勉強しましょう。
- リーディング・リスニング問題を解く
- 間違った問題は問題文を10回音読
- 3回分の過去問を解いたら①〜②をもう一度やる
- 次の3回分の過去問を解く
- ①〜④をやりつつ、リスニング問題を毎日10分音読
問題を解いて答え合わせをするだけでなく、リーディングの問題文、リスニングのナレーション文の意味も確認してください。
過去問を解き始めたら、リスニング問題のナレーション分の音読も毎日10分続けましょう。
過去問全6回分を2周以上するのが目標です。
英検3級の目的は合格でなく、基礎英語の習得です。問題文やリスニングのナレーション文には重要な文法が含まれます。問題の英文すべてを理解することを目指してください。
- 模範解答の音読
- 使えるフレーズをまとめる
- 英作文をチャットGPTで添削してもらう
ライティングとスピーキング力は、基本的にリーディング、リスニング対策をしっかりやれば自然と身につきます。特に音読が重要なので、毎日10分の音読は必ず続けてください。
まとめ:英検3級は単語・文法・過去問&音読で合格できる
3ヶ月で英検3級に合格するための勉強法&スケジュールは以下のとおりです。
(0.5〜1ヶ月目)単語帳の暗記
(1〜2ヶ月目)参考書で文法を学ぶ
(3ヶ月目)過去問を繰り返し解く&音読
重要なのは、単語・文法・過去問&音読です。
英検3級を勉強すると英語学習の基礎が身につくので、やり直し英語を始める社会人にまずチャレンジしてほしい試験です。
この記事で解説した勉強法とスケジュールで勉強すれば3ヶ月で合格できます。
英検3級が取得できたら、準2級、2級にもチャレンジしてみてください。
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