こんにちは!3000万円でサイドFIREを達成した元公務員のさやまるです。「公務員あるある」の真相についてお話しします。
ネットや日常会話で耳にする「公務員あるある」。たとえば、「公務員の仕事は楽」、「公務員は残業が少ない」、「公務員は民間で使えない」などのフレーズがありますよね。
私は14年公務員として働き英語講師に転職しましたが、辞めてみて、こういった「公務員あるある」は実際とは違うことが多いなと実感しました。
今回は、「公務員あるある」に対して公→民の転職経験者の私が実際に思ったことを参考にご紹介していきます。
公務員あるある6選
これからお話する「公務員あるある」はこちらの6つです。
- 公務員の仕事は簡単?
- 公務員は残業が少ない?
- 公務員は民間では使えない?
- 公務員の給与は高い?低い?
- 公務員の異動は転職と同じくらい大変?
- 公務員はメンタル疾患が多い?
1. 公務員の仕事は簡単?
最初に断言します。公務員の仕事は本当に難しいです!
公務員の仕事は広く浅く何でもこなさなければなりません。そのため、コミュニケーション能力、体力、地頭の良さなど、さまざまなスキルが求められます。
私が今携わっている英語講師の仕事と比べても、公務員の仕事の方が100倍難しかったと感じます。
ただし、「頑張れば誰でもできる仕事」でもあるのが公務員の特徴です。特別なスキルがなくても、死ぬ気で頑張ればなんとかなります。これが「簡単」と誤解される理由かもしれません。
「スキルか無いから公務員しか仕事できる仕事がない」は逆です!公務員の方が多くのスキルを求められます。
もし公務員の仕事が辛いと感じてるなら、何か一つスキルを身につけて、それを活かせる職場に転職すると、もっと楽しく働けますよ。
2. 公務員は残業が少ない?
私の経験では、公務員の方が残業が多い構造になっていると思います。
公務員の仕事、特に事務職では、給与計算や請求書チェック、調査取りまとめなど、基本的にいつでも(朝でも夜でも)できる仕事が多いです。このため、残業しようと思えばできる構造になっています。
一方で、民間の中には、そもそも残業ができない構造の仕事もあります。たとえば、私は現在英会話スクールで講師として働いていますが、レッスン以外の時間にできる仕事がありません。レッスンの準備も勤務時間内に含まれており、残業してもやる仕事がないです。なので、私は一度も残業したことがありません。
このように、公務員は仕事の性質上、残業になりやすい構造になっているので、公務員の方が残業が多くなると思います。
3. 公務員は民間で使えない?
これについては、自信を持って言います。公務員は非常に優秀な人材です!
最初に言った通り公務員の仕事は難しく、日々の業務をこなしているだけで優秀と言えます。特に事務処理能力や言語化能力(言葉にして説明する力)が高いと感じます。
ただし、それがそのまま転職の成功に直結するわけではありません。公務員の優秀さを具体的にアピールするのが難しく、また事務処理能力等は民間の経験者のほうが優遇されます。
戦略として、事務がメインでない職場で事務的な能力を活かす仕事に就くと、評価されやすいです。
私も今の職場は英会話スクールなので事務メインではないですが、新しいレッスンの企画や広報業務などで事務能力が必要になり、私はその能力が評価されています。
4. 公務員の給与は高い?低い?
公務員の給与について、世間からは高いと思われがちですが、公務員自身は低いと感じる人が多いのではないでしょうか。私も公務員時代は給料が低いと感じていました。
転職してみて思ったのは、公務員の給与はやはり高いということ。
公務員だった頃は、体感的なストレスに対して給料が低すぎると思ってました、ただ、自分のやっていた仕事が世の中の役に立っている感じはしませんでした。世間から見ると、公務員の仕事は成果が見えにくいので、給料高すぎるのだと思われるのかもしれません。
特に中小企業と比べると圧倒的に高いです。転職では、給与が下がる覚悟が必要です。
5. 公務員の異動は転職と同じくらい大変?
公務員の異動は転職と同じくらい大変だと言われますが、実際に転職してみると全く別物だと感じます。
異動は、同じ組織内で仕事が変わるだけですが、転職では組織の文化そのものが変わります。
たとえば、公務員であれば、どの職場でもマニュアルや文書を残す習慣は必ずあると思います。ですが、私の今の職場では、文書での記録やマニュアルを作る習慣が一切ありません!これには慣れるのに苦労しました。
こんな風に、当たり前と思っていた習慣が全く無い組織に行くのが転職です。
転職を検討している方は、異動と転職は全然違うと認識しておいた方がいいです。
6. 公務員はメンタル疾患が多い?
最後に、公務員はメンタル疾患が多いという話題です。
これは、メンタル疾患になる人は公務員も民間も同じくらいいると思いますが、休職する人が公務員に多いので、データ上は公務員の方がメンタル疾患になる人が多く見えるだけではないかと思います。
公務員は休職制度がしっかりしているので、ほとんどの人が休職します。私も適応障害で休職した経験があります。
ただ、民間だと必ずしも休職制度が整っているとは限らないので、休職せずに辞める人が多いのではないでしょうか?私の今の職場でメンタル疾患になる状況になったら、すぐに辞めると思います。
まとめ
今回は、「公務員あるある」の真相についてお話ししました。基本的には「人による、職場による」と言えますが、私の経験が参考になれば幸いです。
最後にもう一度お伝えしますが、公務員の仕事はとても難しいです!!
もし現在、公務員として働いていて悩んでいる方がいれば、転職も一つの選択肢です。新しい環境で自分のスキルを活かすことで、より充実したキャリアを築ける可能性があります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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