アラジンの「A Whole New World」は英語学習に最適な洋楽です。
中学レベルの文法が多く使われているので、1曲覚えれば英語学習に必要な基礎文法を一気に勉強できます。
この記事では、「A Whole New World」に使われる基礎文法を解説します。
基礎文法は英会話はもちろん、TOEIC等のリスニング・リーディングにも重要です。
ただ聴くだけでなく、自分なりに歌詞を考えながら聴いたり歌ったりすることで、文法を効率的に定着させられますよ。
「A Whole New World」で勉強できる文法
「A Whole New World」では、以下の文法を勉強できます。
こちらが「A Whole New World」の歌詞です。赤字の箇所に上記の文法が使われています。
- I can show you the world
- Shining, shimmering, splendid
- Tell me, princess
- Now, when did you last let your heart decide?
- I can open your eyes
- Take you wonder by wonder
- Over, sideways and under On a magic carpet ride
- A whole new world
- A new fantastic point of view
- No one to tell us, “No”
- Or where to go
- Or say we’re only dreaming
- A whole new world
- A dazzling place I never knew
- But when I’m way up here It’s crystal clear
- That now I’m in a whole new world with you
- (Now I’m in a whole new world with you)
- Unbelievable sights Indescribable feeling
- Soaring, tumbling, freewheeling
- Through an endless diamond sky
- A whole new world
- (Don’t you dare close your eyes)
- A hundred thousand things to see
- (Hold your breath, it gets better)
- I’m like a shooting star
- I’ve come so far
- I can’t go back to where I used to be
- A whole new world
- (Every turn, a surprise)
- With new horizons to pursue
- (Every moment, red-letter)
- I’ll chase them anywhere
- There’s time to spare
- Let me share this whole new world with you
- A whole new world
- A whole new world
- That’s where we’ll be
- That’s where we’ll be
- A thrilling chase
- A wondrous place
- For you and me
「A Whole New World」の文法解説
「A Whole New World」に使われる文法を解説していきます。
日本語の歌詞を見て何となく理解するだけでなく、文法を理解して歌詞の意味をしっかり考えましょう。
③Tell me, princess 【命令形】
【和訳】教えて、プリンセス
動詞の原形で始めると命令形「〜しなさい、〜して」となります。
【例文】Open the door, please.
(ドアを開けてください。)
④Now, when did you last let your heart decide? 【使役動詞】
【和訳】あなたが最後にあなたの心に決断させたのはいつですか?
let は使役動詞で「〜させる」という意味です。
let + O + V(動詞の原形) の形で、「OにVさせる」となります。
ここでは、
O:your heart(あなたの心)
V:decide(決断する)
となるため、意味は「あなたの心に決断させる」です。
【例文】My parents didn’t let me go to the concert.
(私の両親は私をコンサートに行かせてくれなかった。)
⑥Take you wonder by wonder【命令形】
【和訳】次から次へと不思議な世界へ連れて行ってあげるよ
動詞の原形:Take(連れていく)から始まる命令形です。
- wonder(不思議、脅威)
- ◯◯ by ◯◯ で次から次へと
⑩No one to tell us, “No”【不定詞の形容詞用法】
【和訳】私達にダメという人は誰もいない
to + V(動詞の原形)を不定詞と言います。
名詞の後ろに不定詞が来ると、名詞を修飾する形容詞の働きをします。「Vする;Vすべき;Vするための+名詞」と訳します。
ここでは、
名詞:No one(誰もいない)
不定詞:to tell us “No”(私達にダメという)
となり「私達にダメという人は誰もいない」という訳になります。
【例文】I had no friends to go to the concert with.
(私には一緒にコンサートに行ってくれる友達がいなかった。)
⑪Or where to go【疑問詞+to V】
【和訳】あるいは、どこに行くべきか
疑問文につける【what, where, when, who, which, how】を疑問詞といいます。
疑問詞 + to V(動詞の原形)で以下のような意味となります。
- what to V:何をVすべきか
- where to V:どこにV すべきか
- when to V:いつVすべきか
- who to V:誰をVすべきか
- which to V:どれをVすべきか
- how to V:どうVすべきか、Vの仕方
where to go で「どこに行くべきか」と訳します。
一つ前の歌詞 No one to tell us “No” or where to go. と繋げて、「私達にダメと言ったり、またはどこへ行くべきか言う人はいない」と訳します。
【例文】I don’t know how to drive.
(私は運転の仕方を知らない)
⑭A dazzling place I never knew【関係代名詞】
【和訳】私が今まで知らなかった眩しい場所
名詞:place(場所)を I never knew. という文章で修飾しています。英語では名詞を後ろから文章で修飾できます。
文章で名詞を修飾する際、以下のように関係代名詞whichを名詞の後ろに置きますが、ここでは省略されています。
A dazzling place which I never knew
【例文】I want to visit the place which you went to last month.
(私はあなたが先月行った場所を訪れたいです。)
㉓A hundred thousand things to see【不定詞の形容詞用法】
【和訳】見るべきたくさんのもの
to + V(動詞の原形)を不定詞と言います。
名詞の後ろに不定詞が来ると、名詞を修飾する形容詞の働きをします。「Vする;Vすべき;Vするための+名詞」と訳します。
ここでは、
名詞:things(もの)
不定詞:to see(見るべき)
となり「見るべきもの」という訳になります。
*A hundred thousand thingsは「何十万のもの」ですが、ここでは「たくさんのもの」と訳します。
【例文】I had a lot of things to do yesterday.
(私は昨日やるべきたくさんのことがあった。)
㉖I’ve come so far【現在完了形】
【和訳】こんなに遠くまで来てしまった
I’ve は I haveの省略形です。I have come so far.
have + 過去分詞形は、現在完了形です。
現在完了形はこのように訳します。
①継続「ずっと〜している」
②経験「〜したことがある」
③完了「〜してしまった」
ここでは、③完了「来てしまった」と訳します。
現在完了形は過去形と違い、過去の動作が現在に影響している場合に使います。つまり、「こんなに遠くまで来てしまった」ことが今、何か影響を及ぼしていることを表しています。
魔法の絨毯に乗って知らない世界を見に来たことが、自分の気持ちに変化を及ぼしたということです。
【例文】I have eaten breakfast.
(私は朝食を食べてしまった。)
㉗I can’t go back to where I used to be【関係副詞】
【和訳】今までいた場所には戻れない
where は「〜の場所」と訳し、このような使い方を関係副詞と言います。
used to V は「かつてはVした」と訳します。
一つ前の歌詞と繋げると I’ve come so far. I can’t go back to where I used to be .(こんなに遠くまで来てしまった、もう今までいた場所には戻れない)となります。
現在完了形は過去の動作が現在に影響している場合に使いますが、こんなに遠くまで来てしまったことが現在の心境に影響を及ぼして、もう今までいた場所には戻れないという気持ちになっているんですね。
【例文】I visited where I was born.
(私は生まれた場所を訪ねた。)
㉚With new horizons to pursue【不定詞の形容詞用法】
【和訳】追いかけるべき新しい地平線と一緒に
to + V(動詞の原形)を不定詞と言います。
名詞の後ろに不定詞が来ると、名詞を修飾する形容詞の働きをします。「Vする;Vすべき;Vするための+名詞」と訳します。
ここでは、
名詞:horizons(地平線)
不定詞:to pursue(追いかけるべき)
となり「追いかけるべき地平線」という訳になります。
㉝There’s time to spare【不定詞の形容詞用法】
【和訳】時間はたっぷりある
to + V(動詞の原形)を不定詞と言います。
名詞の後ろに不定詞が来ると、名詞を修飾する形容詞の働きをします。「Vする;Vすべき;Vするための+名詞」と訳します。
ここでは、
名詞:time(時間)
不定詞:to spare(時間を割く)
となり「割くべき時間」という訳になります。
㉞Let me share this whole new world with you【使役動詞】
【和訳】この新しい世界を私にあなたと共有させて
let は使役動詞で「〜させる」という意味です。
let + O + V(動詞の原形) の形で、「OにVさせる」となります。
ここでは、
O:me(私)
V:share(共有する) this whole new world(この新しい世界を)with you(あなたと)
となるため、意味は「この新しい世界を私にあなたと共有させる」です。
㊲That’s where we’ll be【関係副詞】
【和訳】それが私たちのいる場所
where は「〜の場所」と訳します。このような使い方を関係副詞と言います。
we’ll=we willの略で、will は「〜だろう」と訳し、未来のことを表します。
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