こんにちは!3000万円でサイドFIREを達成した元公務員のさやまると申します。今回は「サイドFIREに3000万円も必要なかった」というテーマで、私自身の体験と考えをお伝えしていきます
私は30代後半、独身で都内に一人暮らしをしています。もともとは公務員でしたが、35歳のときに適応障害で半年間休職し、その後、36歳で未経験から英語講師に転職しました。その後3000万円を貯めてサイドFIREを達成し、現在は英語講師のアルバイトをしながら生活しています。
3000万円を貯めてサイドFIREをしたものの、実際に生活してみると「3000万円も必要なかったな」と感じています。その理由は大きく2つあります。
- 思ったより稼いでいる
- 思ったよりお金を使っていない
それぞれ詳しく解説していきます。
3000万も必要なかった理由
私はサイドFIREに3000万必要と考え、サイドFIREしましたが、まず、その金額をどう計算したかをお話しします。
私の場合、生活費を以下の2つに分けました。
- 基礎生活費:家賃、光熱費、食費、スマホ代など、生きていくために最低限必要な支出。月10万円を想定。
- ゆとり費:趣味や娯楽に使うお金。月5万円を想定。
基礎生活費(月10万円)は資産収入で、ゆとり費(月5万円)は労働収入で賄う計画を立てました。
必要な資産額は、4%ルール(年間支出の25倍を資産として用意する方法)を使って計算しました。基礎生活費の年間120万円(10万円 × 12ヶ月)に基づき、
- 3000万円(年間120万円 ÷ 4%)
という目標額を設定しました。これがサイドFIREの戦略でした。
実際のサイドFIRE生活の収支
実際の生活費は、
- 基礎生活費:想定通り月10万円。
- ゆとり費:月5万円程度。
想定通りではあるものの、ゆとり費に関しては「思ったより節約しなくても済む」と感じています。好きなことにお金を使いつつも、結果的に月5万円以内で収まっています。
- 資産収入:月10万円(想定通り)。
- 労働収入:英語講師として月15万円程度。
想定以上に労働収入があり、結果的に生活費全額を労働収入で賄えている状態です。そのため、資産3000万円は一切取り崩しておらず、むしろ増え続けています。
1500万で十分だった
これらの状況から、「1500万円でもサイドFIREは可能だったのでは」と感じています。
【1500万円でサイドFIREできる理由】
- 生活費を労働収入で賄える
月15万円の生活費を全額バイト収入で賄えるので、資産を取り崩す必要がありません。 - 資産運用で資産が増える
残りの1500万円を年利4%で運用し続けると、30歳でサイドFIREした場合、60歳までに約4800万円に増えます。40歳でサイドFIREしても、60歳までに約3300円に増えます。60歳の時点でこれだけ資産があれば十分です。
これを考えると、3000万円を貯める必要はなく、1500万円でも十分だったと思います。
1500万円でサイドFIREするために重要なこと
とはいえ、この考え方は結果論である部分もあります。実際に1500万円を貯めた時点で「本当にサイドFIREしよう」と確信できたかと言うと、難しかったかもしれません。
それでも、サイドFIREを目指す上で重要だと思うのは、
- やりたいことを仕事にすること
- 嫌な仕事を我慢して大きな資産を貯めようとしないこと
です。
やりたいことを仕事にできればFIRE後も稼げる
やりたいことを仕事にできれば、サイドFIRE後もある程度稼いでいくことができます。実際、私は英語講師をで稼いでいますが、生活費を稼ぐだけなら週1−2日程度の労働でいいですが、仕事が楽しいので週4日くらい働いています。
また、仕事でやりがいを感じられると、娯楽にお金をかけなくても毎日楽しく過ごせるので、支出も下がります。
嫌な仕事を我慢するのはNG!
やりたいことを仕事にするのは難しいです。試行錯誤しながら見つけていく必要がありますが、一番重要なのは、嫌な仕事を我慢してはいけない、ということです。
やりたいことを仕事にするには、時間がかかります。やりたいことに繋がらない本業をやっている時間がもったいないです。
嫌な仕事を我慢して貯金を優先するのではなく、例え年収が下がってもやりたい仕事に挑戦するべきです。
3000万 vs 1500万 サイドFIREシミュレーション
とはいえ、やりたい仕事をするために年収が下がるのは不安かもしれません。しかし、年収が下がって資産形成のペースが遅くなっても、やりたい仕事で稼ぐ方法を見つけておくほうが、サイドFIRE生活は安定します。
ここで、嫌な仕事を我慢して3000万でサイドFIREした場合と、やりたい仕事に転職(年収減)して1500万でサイドFIREした場合のシミュレーションをしてみます。
項目 | 資産3000万円サイドFIRE | 資産1500万円サイドFIRE |
---|---|---|
資産収入 | 月10万円 | なし |
労働収入 | 月5万円 | 月15万円 |
労働スタイル | やりがいのないアルバイト | やりがいのある仕事 |
資産の成長可能性 | なし(取り崩し) | あり(運用を継続) |
人生の満足度 | 低い | 高い |
嫌な仕事を我慢して3000万でサイドFIRE
まず、嫌な仕事を我慢しながら資産3000万円を貯め、37歳でサイドFIREした場合を考えます。
収入の内訳
- 資産収入:月10万円(3000万円 × 4%ルール)
- 労働収入:月5万円(最低賃金のアルバイトを想定)
生活スタイル
- 嫌な仕事を我慢してきたため、やりたい仕事やスキルを生かせる職場が見つかっていない状況。
- 時給1200円程度のアルバイトを週2日(8時間×2日)で月5万円を稼ぐイメージ。
課題とリスク
- 人生の満足度の低下: やりがいのない仕事により、休日に楽しみを求めた結果、娯楽費が増える可能性が高い。
- 負のスパイラル: 娯楽費が増えた分、さらに働く必要が出てきて、結果的にストレスを抱える可能性がある。
- 資産の増加が見込めない: 資産3000万円は取り崩しながら生活するため、長期的な資産成長は期待できない。また、やりがいのない労働ではスキルアップや時給の上昇も見込みづらい。
やりたい仕事に転職(年収減)して1500万でサイドFIRE
次に、30歳で転職し、年収が下がったものの好きな仕事に就き、37歳で資産1500万円でサイドFIREした場合を考えます。
収入の内訳
- 資産収入:なし(取り崩しをしないため)
- 労働収入:月15万円(やりがいのある仕事での収入を想定)
- 英語講師として時給2500円で週4日(6時間×4日)働くイメージ。
生活スタイル
- 転職により、やりたい仕事に就き、スキルや経験を活かして働けている。
- やりがいのある仕事をしているため、人生の満足度が高く、娯楽費も抑えられる。
メリットと可能性
- 収入の増加: 好きな仕事を続けることで時給が上がったり、個人事業やフリーランスとして稼ぐ可能性が広がる。
- 資産の成長: 資産1500万円は取り崩さずに運用するため、福利効果で長期的に増やしていける。
- 人生の充実: やりがいのある仕事をすることで精神的な満足感が得られ、結果的に無理なく働ける。
どっちが人生の満足度が高いか?
この2つのシミュレーションを比べた結果、資産1500万円でサイドFIREした場合の方が、やりがいのある仕事を続けながら人生の満足度を高めつつ、収入や資産を増やす可能性が高いと思います。
振り返ると、私の場合も3000万円を貯める必要はなく、1500万円でも十分サイドFIREを実現できたと感じます。大切なのは、「自分のやりたい仕事を見つけられるかどうか」であり、大きな資産を目指すことよりも自分らしい生き方を優先することが理想のサイドFIRE生活につながるのではないでしょうか。
まとめ
サイドFIREをする上で、
- 自分がやりたいことを見つけて、それを仕事にすること
- 嫌な仕事を我慢して大きな資産を貯めようとしないこと
が大切です。私自身、3000万円を貯める必要はなかったと感じていますが、この経験を通じて「やりたいことを仕事にする重要性」を実感しました。
これからサイドFIREを目指す方の参考になれば幸いです!
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