仕事に行くのがつらい。激務で心身ともに限界。こんな場合は無理せず休むべきですが、病気休暇を取得するのは勇気が要りますよね。
- 給与はどうなる?
- 周りの反応が気になる。。
- 休んだ後復帰できるのかな?
私は適応障害と診断され、病気休暇・病気休職を併せて1年取得した経験がありますが、結論を言うと、公務員の病休はメリットが大きいのでためらわず取るべきです。
この記事では、公務員が病休を取ったらどうなるのか、給与や周りの反応、復帰までの流れを私の実体験をもとにお伝えします。
休んでいいか迷っている人もこの記事を読めはきっと休む決断ができますよ。
公務員が病休を取ったらどうなる?
国家公務員が病気休暇・病気休職を取った場合の給与、周りの反応、取得から復職までの流れを解説します。私は病気休暇・休職併せて半年取得しました。
- 病気休暇を90日、病気休職を最長3年取得できる
- 最初の1年は給与の減額が少ない
- 自分が思うほど周りは病休者のことを気にしてない
- 復職前の試し出勤が一番精神的にきつかった
給与とボーナス
国家公務員の場合、病気休暇を90日、その後病休職を最長3年取得できます。
病休 | 期間 | 給与・賞与 |
---|---|---|
病気休暇 | 90日 | 給与:100%、賞与:減額あり |
病気休職 | 1年 | 給与:80%、賞与:減額あり |
病気休職 | 1年6ヶ月 | 給与:66%*、賞与:なし |
病気休職 | 6ヶ月 | 給与:なし、賞与:なし |
給与の面では、病気休暇90日と病気休職の1年目はほぼ満額支給されます。休職2年目から給与が下がり通院代や薬代もかかるため金銭面では1年以内に復帰できるのが望ましいです。
1年以内に復帰するには、早めに休むことが必要です!
周りの反応と仕事への影響
病休取得中は罪悪感でいっぱいでしたが、上司や同僚は特に気にしていなくて、仕事も影響ありませんでした。
病休取得を伝えた際、上司は少し驚いていましたが、その後は淡々と手続きが進みました。病休中は手続きのため月1回上司に連絡する必要がありましたが、仕事について話されることはありませんでした。復帰時には私の希望で他部署へ異動させてもらいましたが、周りから冷たく見られることはなかったです。
そもそも、復職先の同僚は私が休んでいたことすら知りませんでした。自分が思うほど周りや仕事への影響はないです。
病休取得〜復帰までの流れ
私は病気休暇を90日取得し、その後病気休職で3ヶ月取得し、復職するまでの流れはこのような感じでした。
病気休暇の申請
精神科で診断書(うつ病、適応障害)をもらい、その日に電話で上司に病気休暇を取得したい旨を伝えました。
人事担当者から申請書が自宅に送付され、診断書一緒にと郵送で提出したら申請完了し、精神科を受診した日から病気休暇取得となりました。
その後、1ヶ月に1回上司に電話し状況報告(体調、病気になった原因、今後どうしたいか、主治医の見解など)、2ヶ月に1回診断書を提出することを指示されました。精神科には月2回受診していました。
1ヶ月に1回の上司への電話報告は精神的にしんどかったですが、給与をもらいながら休んでいる以上、報告は仕方ないかと思います。
病気休職の申請
病気休暇90日過ぎても主治医から復職OKの診断がされなかったので、そのまま病気休職を取得することになりました。
病気休暇の申請と同じく上司に電話で病気休職を申請したい旨伝え、申請書と診断書を郵送で提出するだけで終わりました。
復職手続き
主治医から復職OKの許可が出て、職場に復職したい旨を電話で伝えました。後日職場で人事担当と面談し、復職時期や復職後の仕事の希望などを聞かれました。
私は元の部署への復帰を打診されましたが、絶対嫌だったので他部署への異動を希望しました(もし無理ならこのまま退職しますと正直に伝えました)。1ヶ月後に他部署への復帰が決まりました。
試し出勤
1ヶ月間、異動先の部署で試し出勤を行いました。試し出勤とは、身分は休職中のまま(通常の給与、通勤手当等は出ない)、復職先に出勤し簡単な作業を行い、リハビリのようなことをやる制度です。
最初の半月は午前のみ勤務、残り半月はフル勤務で行いました。
正直なところ、この試し出勤の1ヶ月が体力的にも精神的にも一番しんどかったです。周りの目も一番気になった時期でした。
復帰
試し出勤を問題なくこなし、無事復帰となりました。
病休を取得して良かったこと
病休を取得する前や取得中は罪悪感でいっぱいでしたが、今振り返ると、取得して本当に良かったと思いました。
私は結果的に復帰後に転職し、今は本当に楽しく働けています。病休と取ってしっかり休めたからこそ、自分の価値観や働き方を見直すことができました。
良い意味で仕事を頑張らなくなった
昔は仕事のできない自分が許せなかったですが、適応障害になって「できない自分でもいいや!」と開き直れるようになりました。
「病休経験者」を言い訳に上手にサボれるようになり、変なプライドもなくなり、いい意味で頑張らず気楽にできるようになったと思います。
公務員から転職する決意ができた
公務員をやめたら人生終わりと思ってましたが、病休後に価値観が変わり、転職する決断ができました。結果的に、私は復職の半年後に公務員を辞めて英語講師に転職しました。その後サイドFIREも達成し、今はお金の不安なく楽しく働けています。
病休を取らず無理して働き続けてたら公務員を辞める決断ができず、今の生活もなかったので、本当に良かったと思っています。
病気休職は特別なことじゃないと気づけた
病休取得は恥ずかしいことと思っていましたが、自分以外にも病休取得経験がある人が実はたくさんいることに気づきました。
転職後しばらく経って同僚に前職で適応障害になったことを打ち明けたのですが、その同僚も前職でメンタル疾患になった経験があったそうです。
辛い時は休むのは当たり前のことなのだと思えるようになりました。
精神科・心療内科に行くタイミング
こんなことで精神科に行っていいのだろうかと悩む人に、病院に行くタイミングをアドバイスします。
- 辛いなら今すぐ病院に行く
- 週末まで待たずに明日休みを取って病院に行く
- 悩むならカウンセリングを受けてみる
精神科に行くタイミングは「今」!
行くタイミングは「今」です!
メンタル疾患は休むのが遅くなるほど治療に時間がかかります。
お金の面でも出来れば90日、長くても1年以内に復帰できるのでがベスト。そのためには早いタイミングで病院に行かないとダメです。
このサイトに辿り着いた時点ですでに相当つらいはず。悩んでないで今すぐ病院に行って下さい!
カウンセリングを受けるのもアリ
どうしても決断できない人は、カウンセリングを受けてみるのもアリです。
家族や友人以外の第三者だから話せることもあります。
私は休むか迷っていた時に有料のオンラインカウンセリングを受けました。1回目の相談でカウンセラーさんに「今すぐ精神科に行きましょう」と言われ、吹っ切れて病休を取る決断ができました。
スムーズな受診〜病休取得の流れ
スムーズに病休を取得する方法をアドバイスします。
①最寄りの精神科・心療内科を予約する!
これから数年に渡って通い続ける可能性があるので以下のポイントで選びましょう。
- アクセスの良さ(徒歩圏内がベスト。電車でも片道30分以内で)
- 予約の取りやすさ(ネット予約できる所がおすすめ)
- 雰囲気の良さ(HPで院内や先生の写真を確認。医師の性別もチェック)
②年休を取って病院に行く!
土日は予約が取りにくいし、しんどいなら週末まで待たず明日すぐ病院に行ってください。
上司には「体調が悪いので精神科を受診します。病気休暇を取得するかもしれません」と伝えましょう。
③受診時に診断書をもらう!
先生に診断書を書いてください、と伝えてください。診断書を書いてもらえないことはまず無いので遠慮せず伝えましょう。
④翌日(当日でもOK)上司に電話し、病気休暇取得したいと伝える!
その後の手続は上司の指示に従いましょう。(診断書の郵送を指示されるくらいと思います)
まとめ:病休はメリットが大きい!迷わず休もう
- 最初の90日は給与100%、1年目は80%、2年目以降は66%支給される
- 病休をとっても周りは普通に接してくれるし、仕事も影響ない
- 早めに病院に行けば早く治るので、つらいなら迷わず今すぐ病院へ行くべき
病休にデメリットはありません。公務員の正当な権利です。
申し訳ない、情けないなどと思わず、つらいなら今すぐ休みましょう!!
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