【資格】初心者はTOEICより英検を勉強すべき理由

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  • 英語の資格を取りたい
  • とりあえずTOEICを受けたらOK?
  • TOEICと英検はどっちを受けるべき?

英語学習でまずTOEICを受ける方が多いですが、初心者にはTOEICより英検をおすすめします。

初心者がTOEICの勉強をすると、英語習得の効率が悪くなってしまうからです。

私は英語学習歴15年、TOEIC905点&英検1級取得した現役の英語講師ですが、自身の学習経験や生徒さんの学習状況を見ると、初心者はTOEICより英検をやった方が上達が早いと実感しています。

この記事では、初心者はTOEICより英検を勉強すべき理由を解説します。とりあえずTOEICを受けようと思っている方、一度読んでみてください。

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初心者にTOEICをおすすめしない理由

初心者にTOEICをおすすめしない理由はこの3つ。

  • 基本的に初心者には難しい
  • テクニックで解いても意味がない
  • 文法の勉強にならない

日本ではTOEICがメジャーなので誰でも気軽に受けられる試験と思われがちですが、TOEICは非常に難しい試験です。

さやまる
さやまる

ランニング初心者がいきなりフルマラソンに挑戦するようなものと思ってください。

TOEICが初心者に向いてない理由を解説していきます。

基本的に初心者には難しい

TOEICを完璧に解くには高校レベルの文法知識が必要です。

  • 分詞構文
  • 関係代名詞の非制限用法
  • 現在完了形(進行形、受動態)
  • 不定詞の形容詞、副詞用法

このような文法を理解し、さらに文意を正しく読み取る力があって始めて問題が解けます。

初心者がまずやるべきは中学レベルの文法の勉強です。高校レベルの文法知識が必要なTOEICは最初に取り組む勉強ではありません。

中学レベルの文法を効率よく勉強するなら、英検3級をおすすめします。

テクニックで解いても意味がない

高校レベルの文法知識がなくても600点くらいは取れます。しかし、その場合はテクニックで解くことになります。

TOEICをテクニックで解くのは一番効率の悪い英語学習です。

例えばこちらの問題↓

Pataki IT Systems had difficulty deciding which of two offices to lease, as both spaces were _____ attractive.
(A) equal
(B) equals
(C) equally
(D) equality

形容詞(attracrive)の前には必ず副詞が来る、副詞は語尾にlyがつく、というテクニックを知っていれば、最後の「were attractive」を見ただけで(C)が正解と分かります。

しかし、この問題には、

  • have difficulty Ving:Vするのに苦労する
  • 疑問詞(which) + to V:どちらをVすべきか
  • 接続詞as:〜なので

といった重要な表現が含まれてます。TOEICは勉強した文法表現が文章の中でどのように使われるのか確認するのに役立つテストです。

文法を勉強せずテクニックだけで解いていると、こういった表現を使えるようになりません。

TOEICよりまずは中学レベルの文法を勉強しましょう。

文法の勉強にならない

英語学習において文法は最も重要な分野です。まず中学レベルの文法を理解しないとその後の学習効率が悪くなります。

TOEICは文法の勉強に適したテストではありません。勉強した文法表現が文章の中でどのように使われるのか確認するのに役立つテストです。

中学レベルの文法の勉強は文法の参考書を使うのが一番効率的です。

おすすめ文法書:中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

TOEICは、少なくとも英検2級取得した後、800点を目指す段階で勉強するのをおすすめします。

初心者に英検をおすすめする理由

資格取得は英語学習のモチベーションになるのでおすすめします。ただし、初心者はTOEICでなく英検を受験した方がいいです。

初心者に英検をおすすめする理由は、

  • 自分のレベルに合わせて受験できる
  • 必要な単語・文法を順番に勉強できる
  • 独学で勉強しやすい

英検は学生が受けるものと思われがちですが、社会人の英語学習としても役に立ちます。

資格取得というより英語学習のペースメーカーとして3級から勉強していくのが効率的です。

自分のレベルに合わせて受験できる

英検はTOEICと違い、級が分かれています。

  • 5級:中学初級程度
  • 4級:中学中級程度
  • 3級:中学卒業程度
  • 準2級:高校中級程度
  • 2級:高校卒業程度
  • 準1級:大学中級程度
  • 1級:大学上級程度

自分のレベルの合った試験で勉強していけるので学習効率が良いです。

初心者は英検3級から勉強するのがおすすめ。英検3級の問題を完璧に解けるようになったら中学レベルの文法も理解していると言えます。

さやまる
さやまる

実際に受験しなくてもいいので、単語帳と過去問で勉強しましょう!

必要な単語・文法を順番に勉強できる

英検は級ごとに覚えるべき単語・文法が分かれているので、下の級から順番に勉強していけば必要な単語・文法を効率よく勉強できます

2級まで取得すれば英語習得に必要な単語・文法は一通り勉強できたと言えます。

何から勉強すればいいか分からない方も、英検3級から順番に勉強していけば問題ありません。2級取得までは余計なことをせず英検に集中してOKです。

独学で勉強しやすい

英検は勉強方法がシンプルなので独学で勉強しやすいです。まずは中学レベルの文法を参考書で一通り勉強し、その後は以下のやり方で勉強します。

  • 各級の単語帳で単語を覚える
  • 過去問を繰り返し解く
  • 過去問の音読・シャドーイング

各級ともこのやり方でOK。TOEICは初級者に難しい問題が含まれるのでテクニックが必要になりますが、英検は順番に勉強していけば独学でも十分対策できます。

おすすめ文法書:中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
おすすめ単語帳:英検3級 でる順パス単

(どうしてもTOEIC受験したい)初心者がTOEIC勉強する時の注意点

初心者にTOEICは基本的におすすめしませんが、どうしてもTOEIC受験したい(受験しなければいけない)初心者がTOEIC勉強する時の注意点をお伝えします。

  • 中学レベルの文法は必ず勉強する
  • 公式問題集は使わない
  • テクニックは使わない

中学レベルの文法は必ず勉強する

中学レベルの文法は英語学習において最低限必要な知識です。TOEIC勉強の前にこれだけは絶対にやってください。

参考書を買って、1ヶ月集中してやり込みましょう。問題集や単語学習はその後でいいです。遠回りに見えるかもしれませんが、先に文法を理解しておいた方がその後の勉強効率が上がります。

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公式問題集は使わない

公式問題集は使わないでください。TOEICには初級者には難解な問題が多く含まれています。公式問題集を使うと初心者がまだ勉強しなくていい問題もやってしまうため、勉強効率が悪く挫折の原因にもなります。

初心者は、得点別の問題集を使うのをおすすめします。最初は600点を目指す問題集がいいです。

得点別の問題集はレベルに合った問題だけを抜粋して解説してくれているので、初心者が難しい問題に手を出さずに済みます。

ただし、本番では難しい問題も出ます。

さやまる
さやまる

難しい問題は捨てるくらいの気持ちでやる方がいいです。

テクニックは使わない

TOEICの参考書や問題集には、必ずテクニックで解く方法が載っています。

  • 品詞(名詞、形容詞、副詞)を見分けて解く
  • 疑問詞(What、When、Where、Who)だけ聞き取る
  • 頻出フレーズだけ覚える

こういったテクニックは短期間の得点アップには有効ですが、長期的に英語力を上げるには全く役に立ちません

テクニックだけでも600点くらいは取得できるかもしれません。しかし、その後800点を目指す段階で時間がかかります。長い目で見て勉強効率を上げたいなら、テクニックを使うのは止めましょう

まとめ:初心者はTOEICより英検を勉強しよう

初心者に英検をおすすめしない理由は、

  • 基本的に初心者には難しい
  • テクニックで解いても意味がない
  • 文法の勉強にならない

資格取得自体は英語学習に効果的なので、受けるなら英検にしましょう。

初心者に英検がおすすめな理由は、

  • 自分のレベルに合わせて受験できる
  • 必要な単語・文法を順番に勉強できる
  • 独学で勉強しやすい

このブログでは、1年で転職に有利な英語レベル(TOEIC800点・英検2級)まで取得する方法を紹介しています。

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