【英検1級のメリットとは？】元公務員が英語講師に転職して感じたこと

こんにちは！3000万円でサイドFIREを達成した元公務員のさやまるです。今回は「英検1級を取得するメリット」について、私自身の経験を交えてお話しします。

英検1級は非常に難しい試験で、合格率は約10%程度。準1級を取得した後、さらに500〜600時間の勉強が必要とされています。つまり1日2〜3時間の勉強でも1年ほどかかる難易度です。

このため、ネット上では「英検1級はコスパが悪い」「取得する意味がない」といった意見もあります。しかし、逆に「だからこそ取得するメリットがある」という意見もあります。

私は公務員時代に英検1級を取得し、現在は英語講師として働いています。自身の経験を踏まえ、英検1級取得に対する私の意見は、

ここから、具体的に解説していきます。

英語力アップのために1級を取るのはコスパ悪い

英検1級の試験では、日常では使わないような難しい単語が多数出題されます。合格には難解な単語を含めて約1万5000語の単語を覚える必要があり、試験対策としては膨大な時間が必要になります。

しかし、この単語知識は実際の仕事や日常会話ではほとんど役立ちません。私自身も、英検1級で覚えた単語の大半を忘れてしまいました。このように、英検1級は時間がかかる割に実用性が低く、英語力アップのために勉強するのはコスパが悪いです。

純粋に英語力アップのために勉強するなら英検2級までで十分です。英検2級は高校卒業レベルで、試験勉強を通して、日常生活やビジネスでも使える単語や文法を学べます。

さらに英語力を高めたいなら、英検1級より目的に応じたスキルを勉強する方が効率的です。

これが、英検1級を「英語力アップだけの目的で取得するのはコスパが悪い」と考える理由です。

英語講師やコーチの仕事では、生徒からの信頼が非常に重要です。資格があることで、経験が浅くても信頼を得やすくなります。私も英語講師を始めたばかりの頃、「英検何級を持っていますか？」と聞かれ、「1級です」と答えた時、生徒さんの反応が良くなった経験があります。

英検1級は「コスパが悪い」と言われる資格です。逆に言うと、それを取得するために膨大な時間をかけたことは、「英語に対して熱意がある」という証明になります。英語が好きでないと英検1級は取得できません。

よく求人に「熱意のある方歓迎！」と書かれていたりしますが、英検1級はこの熱意を具体的に証明するのに役立ちます。転職や求人応募時に、「本業しつつ1年間毎日2時間勉強して1級を取得しました」と言えれば、英語に対する熱意を具体的にアピールできます。

英語講師の求人では、英検準1級以上が求められることが多いですが、時給が高い求人になると英検1級が要件になる場合もあります。東京では時給3000円以上の求人では英検1級を資格条件にしていることが多いです。

未経験で英語講師・コーチを目指す際、最初から英検1級をめざすのはおすすめしません。

英検1級を取得するまでには約1年かかります。しかし、転職市場では1日でも早く活動する方が有利です。1年勉強して英検1級取得するメリットより、転職が1年遅れるデメリットの方が大きいです。

そのため、まずは英検準1級を取得したら英語講師に転職し、経験を積みながら1級取得するのをおすすめします。

準1級を持っていれば多くの求人に応募できます。その後、実際に働きながら英検1級を目指す方が効率的です。

応募する求人によります。TOEICスコアが必要な場合もありますが、学習塾の英語講師では英検が重視される傾向があります。

十分可能です。準1級は難易度の高い試験で、これを取得できたら英語力を証明するには十分です。私の周りの講師でも、1級を持っている人はほとんどいません。準1級でも自信を持って転職活動を始めてください。

今回は「英検1級を取得するメリット」についてお話ししました。

その理由は、信頼を得られる、熱意を証明できる、選べる求人が増えることです。ただし、未経験から英語講師を目指す場合は、まず準1級を取得して転職活動を始めるのをお勧めします。そして、実際に講師として働きながら1級を目指し、より条件の良い求人に応募するのが効率的です。

この記事が英検取得や英語講師への転職を考えている方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました！