公務員試験で国家一般と地方上級を併願する人が多いですが、どっちを選ぶか迷いますよね。
どちらも同じような仕事に見えますが、それぞれ性格的な向き・不向きがあります。
「地元に居たいから」「何となく」で選んだら将来後悔するかもしれません。
この記事では、現役国家公務員の私が、国家一般か地方上級か決めるのに役に立つ、性格に基づく8個の判断基準をご紹介します。
迷っている人も、これを読めば自分がどちらに向いているか分かりますよ。
※この記事では、国家一般→国家、地方上級→地上 と表記します。
国家一般or地方上級/性格に基づく8個の判断基準
面接が得意→地方
国家一般より地方上級の方が2面接を重視する傾向があります。
県庁の場合、集団討論、集団面接に加え個別面接を2〜3回実施することが多いですが、国家は官庁訪問で1回面接して決まる所がほとんどです。
面接が得意な人は地方上級が有利と言えます。
気持ちの切り替えが得意→地方
地方は窓口等で住民と直に接する機会が多いため、日々苦情や嫌みを言われます。
気持ちの切り替えが得意でないとメンタル的にキツイです。
国家は一部の出先機関を除いて窓口業務はありません。
同じような業務がしたい→国家
国家も地方も2〜3年で異動がありますが、地方の方が業務の幅が広いです。福祉、防災、税務、教育とあらゆる仕事をしなければいけません。
国家は同じ省庁の中の異動なので、本質的な仕事は同じです。同じような業務がしたい人は国家をおすすめします。
人間関係はドライがいい→国家
国家は全国転勤で人の入れ替わりが激しいため、人間関係がドライです。
地方は同郷の仲間意識が強いところもあり、同僚と一定の距離を置きたい人は国家をおすすめします。
怒られても落ち込まない→地方
地方は住民や地元議員に怒られることが多く、落ち込みやすい人はしんどいです。
上への気遣いが苦じゃない→地方
地方は地元議員との距離が近く、気を遣うことが多いです。気遣いが得意な人は地方に向いてます。
ただし、国家も本省勤務だと議員やキャリア官僚への気遣いが必要です。
全国転勤OK→国家
全国転勤は受験生から敬遠されがちなため、転勤に抵抗が無い人は国家を選ぶと断然有利です。
窓口業務はやりたくない→国家
地方では窓口業務を避けられませんが、国家は住民と直に話す機会のない官庁もあります。
対人業務が嫌な人は、窓口業務の無い官庁を説明会などで確認しましょう。
国家一般or地方上級 究極の判断基準とは?
全国転勤と窓口業務どっちが嫌か
国家と地方、それぞれ最大のデメリットは全国転勤と窓口業務です。
究極の判断基準は「全国転勤or窓口業務でどっちが嫌か?」になります。
コミュ障に地方上級はおすすめしない
地方は良くも悪くも住民との距離が近いので、コミュニケーションが苦手な人にはおすすめしません。
窓口業務が苦でメンタルを病む人は本当にたくさんいます。地元に居たいという理由だけで選ぶと後悔しますよ。
私の経験上、全国転勤は慣れますが、窓口業務は性格的な向き/不向きが大きく、慣れるのは難しいです。
コミュ障は、窓口業務のない国家一般の出先機関をおすすめします。
志望選びは公務員予備校を利用しよう
志望選びにおいては、公務員予備校を上手に利用しましょう。
予備校講師は、多くの受験生を見た経験から志望選びで適格なアドバイスをしてくれます。
予備校を選ぶ際は講義の質だけでなく、国や県庁の情報をしっかり持っているか、志望選びを含めた試験全般の相談ができるかも重視して下さい。


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